2023/07/04 18:18

かつて遠洋漁業の基地として発展を遂げ、「東洋一の港」と謳われた港町・焼津。
今では世界屈指の水産都市として、重要な役割を果たしています。

昭和初期頃は素朴な漁師町として人々は海と共に生活をしていましたが、そんな焼津の海沿いの地域(通称・浜通り)付近では、てぬぐいを縫い合わせて仕立てた「てぬぐい襦袢」と呼ばれるシャツがありました。
通気性が抜群で涼しく すぐに乾くのが特長で、主に水産加工業者や魚屋等が作業着や普段着として日常的に着用していました。
その「てぬぐい襦袢」がデザインを変えて進化したものが、現在の魚河岸シャツになります。

昭和50年代に入ると、魚河岸文字や魚河岸マークがてぬぐいにデザインされて染められるようになり「魚河岸シャツ」という名前が定着し、より多くの市民に親しまれるようになっていきました。

先人の知恵から自然発生的に生まれたものですが、昭和~平成~令和と、時代に合ったカタチで進化を続けています。
現在は「魚河岸シャツ」という名前が商標登録され、焼津市の大切な地域資源として大切に保護され、抜群の涼しさを体感できる快適なシャツとして、全国的にも多くの愛用者が生まれるまでになりました。