魚河岸シャツとは

昭和初期頃に静岡県焼津市の浜通り付近で自然発生的に生まれた、てぬぐいを縫い合わせて仕立てたシャツは、当時「てぬぐい襦袢」と呼ばれていました。
通気性が抜群で涼しく すぐに乾くのが特長で、主に水産加工業者や魚屋等が作業着や普段着として日常的に着用していました。
その「てぬぐい襦袢」がデザインを変えて進化したものが、現在の魚河岸シャツになります。

昭和50年代に入ると、魚河岸文字や魚河岸マークがてぬぐいにデザインされて染められるようになり「魚河岸シャツ」という名前が定着し、より多くの市民に親しまれるようになっていきました。

平成には魚河岸シャツブームが

平成に入ると、魚河岸シャツを着用する市民がさらに増えていきました。
地球温暖化・クールビズ等のワードがメディアに多く登場するようになり、涼しくてエコな「魚河岸シャツ」はテレビでもさかんに取り上げられるようになりました。

流行に敏感な若者も魚河岸シャツに注目してオシャレな着こなしを楽しむようになると、その勢いは一気に加速して、2010年前後には空前の魚河岸シャツブームが到来しました。

カラフルな魚河岸シャツに込めた想い

それまで白色・紺色等の比較的落ち着いたカラーが主流だった魚河岸シャツでしたが、当店は色とりどりのカラフルなオリジナル魚河岸シャツを次々デザインし大評判となりました。

注染そめの最大の魅力でもある、グラデーション・ぼかしを生み出す染色職人の素晴らしい技術を多くの人に伝えていきたい!

新感覚の魚河岸シャツを作ることにより、魚河岸シャツの可能性をさらに広げていきたい!

という2つの大きな想いがありました。

100年先にも残したい魚河岸シャツ

魚河岸シャツが生まれた場所は、焼津の浜通り。
私が生まれた場所も、焼津の浜通り。

今こうやって子ども時代と同じように焼津で大好きな釣りを楽しみながら、魚河岸シャツを生み出す仕事をしていることに、自然と縁を感じます。

魚河岸シャツの可能性を広げ、より多くの人に着ていただくことで、港町・焼津が生んだ大切な地域資源でもある魚河岸シャツ文化を、焼津の宝として さらに発展させていきたいです。


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